睡眠時のサイクル
レム睡眠・ノンレム睡眠で知られる睡眠時のサイクルは、シカゴ大学の教授によって発見されました。また、同教授によって、このサイクルが覚醒時にも見られることが発見されました。(本記事の文末にもう少し詳細)
このサイクルは「基本的な休息ー活動サイクル」(英 BRAC: Basic rest-activity cycle)と呼ばれていて、ウルトラディアンリズム(1日より短く1時間より長い体内サイクル)の一つに位置付けられています。
このサイクルは人以外にも見られると言われています。
このサイクルの周期はおおよそ90分・20分と言われていますが、この発信源とメカニズムが解明されたのは最近のようです。以下の記事では、2018年に北海道大学で発見されたメカニズムが紹介されています*1。
natgeo.nikkeibp.co.jp
まだ分かっていないことは多いものの、日中の眠気や疲れに悩まされている方は多いと思います。
私自身が、この疲れに悩まされてきたため、このアプリが少しでも役に立ってくれればと思っています。
その日の体調に応じて、疲れの周期を認識する
リズムはいつも正確?
もし体内時計が、この90分・20分のサイクルを全く狂いなく繰り返したとしたら、一日で23時間50分(110分×13回=1430分)になります。1日10分ずつ早まる周期です。
ただ、実際に自分自身で疲れを感じるタイミングを測ってみると、おおよそ13:00-16:00の間に、この周期がずれる瞬間がありました。
そのため、前日に測ったリズムを、翌日もその通り正確に繰り返しているわけではないのかもしれません。また個人差があるのかもしれません。これは今後の研究が待たれるところです。
疲れを認識し、休憩してみる
このアプリでは、毎日定刻に90分・20分のサイクルを刻み始めますが、その日の体調に応じて、自分の疲れのサイクルを確認することが重要ではないかと思っています。
アプリは、途中「休憩」ボタンを押すことに特化したアプリです。休憩を起点に20分・90分を刻み直すことで、次の疲れのタイミングを事前に把握して、活発に活動できる90分を有効活用できるのを助けたいと思っています。
参考(睡眠科学分野の発端)
この睡眠時のサイクルは、ナサニエル・クライトマン教授*2による発見で、レム睡眠の発見者として知られています。
ネットでは、クライトマン教授に協力して研究し、その後の睡眠科学分野の発展に貢献されたユージン・アゼリンスキー先生*3、ウィリアム・デメント先生*4の記事をいくつか見つけることができます。
同じく、脳死研究の分野から、ネコにおいてもレム睡眠がみられることを発見したことを皮切りに、睡眠科学の発展に大きく寄与されたミシェル・ジュヴェ教授*5の功績をたたえる記事もいくつか見つけることができます。
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