ゲーム化!tomo_manaのブログ

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Unityでゲームを作る方法について紹介しています

簿記の観察#2 三分法における決算仕訳

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財務諸表をさっくり学べるゲーム作りの一環で、今回は三分法における決算仕訳について。


一から実装するにあたって、最初は一番簡単なケースから考えます。そのため、今回は単純に商品を仕入れて売って、そのまま期末を迎えた場合を想定します。販管費や税金などは今はゼロとして考えます。

仕入と売上

https://freeway-keiri.com/blog/view/99

商品の繰越

仕入は、期末に繰越商品に仕訳するのでした。

例えば、100で3個仕入れた商品が200で1個売れた場合、決算では100が2個残ります。この2個の商品は期末に費用から資産に読み替え、次の期首に再び費用に読み替えます。

(期末)

借方 貸方
繰越商品200 仕入200

(次の期首)

借方 貸方
仕入200 繰越商品200


三分法での仕訳では、売上はすべて損益計算書に反映され、仕入は売れ残った分が貸借対照表の資産に仕訳されます。少し雑な図ですが、こんな感じです。

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決算仕訳(イメージ)

分記法での商品売買益(粗利)に当たる金額は、三分法では当期中に売り上げた仕入と売上の差分(利益)になります。

売上原価

https://meetsmore.com/services/tax-accountant/media/50398

売上原価=期首商品棚卸高+当期商品仕入高-期末商品棚卸高

期首の繰越商品と当期の仕入の合計から、期末の繰越商品分を差し引いた金額を売上原価とします。当期商品仕入高は、仕入金額が変動しなければ、当期中に売り上げた個数×仕入単価です。


次回は、仕入金額が変わる場合の原価計算を考えます。