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Unityでゲームを作る方法について紹介しています

簿記の観察#1 売上の仕訳(分記法と三分法)

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財務諸表をさっくり学べるゲーム作りの一環で、今回は分記法と三分法について。

仕入と売上

分記法

100で仕入れた商品を200で売る場合、分記法は商品(資産)の移動に着目した仕訳です。
(商品を仕入れた時)

借方 貸方
商品100 現金100

(商品を売り上げた時)

借方 貸方
現金200 商品100
商品売買益100

三分法

同じく、三分法は仕入と売上(収支)に着目した仕訳です。
(商品を仕入れた時)

借方 貸方
仕入100 現金100

(商品を売り上げた時)

借方 貸方
現金200 売上200

三分法は売り上げた時に、商品の原価を意識せずに済むので、楽に記帳できます。商品(繰越商品)は期首期末にだけ使います。

そのため、先に三分法の仕訳を実装し、後から分記法の仕訳を実装することにします。

三分法の決算(貸借対照表損益計算書への読み替え)

https://inuboki.com/3q-kouza/chapter2-1/
三分法では期内の商品は仕入、売上で処理し、決算時に売れ残っている商品の原価を繰越商品に振り替えます。

例えば、100で3個仕入れた商品が200で1個売れた場合、決算では100が2個残ります。
(期末)

借方 貸方
繰越商品200 仕入200

(次の期首)

借方 貸方
仕入200 繰越商品200

仕入価格が変動する場合、この繰越商品の金額(貸借対照表)と仕入の合計金額(損益計算書)の値が変わってきます。

そのため、三分法でも原価計算は必要です。最初は、仕入原価、売上金額は変わらないものとして実装します。

仕入価格を保存していくようにすれば、分記法も動作検証に使えそうです。

補足

補足:売上原価対立法、総記法もあるんですね。
https://pro-boki.com/shohinbaibai