こういうニーズがあるか分からないですが、unity1weekのターゲットについて考えたことを備忘のためまとめました
unity1week向けって何だろう
「REVENGE! やみじゃんけん」(unity1week 2022/12テーマ「Re」作品)を作るにあたり
事前に検証したいと思っていたゲームシステムについて、
12/18に開票されたテーマと結び付けるべく
●扱いやすい「じゃんけん」(ルール説明不要)
●どうせなら退廃感(デスゲーム)
と考えていったところ、おそらく今回のゲーム unity1week向けじゃない というのが考えるきっかけでした
なぜ 向けじゃない と感じたのか知りたくなり、自分が感じる unity1week向けを書き出してみることにしました
【※注意】一般的なものではなく、私個人の考えです(異論は認めます)
高評価が得られやすい要素
何となく、これまでに参加した中で、「これは高評価だろう」と感じやすい要素を書き出してみました
●操作性に優れたシューティング(弾を発射する) or アクション(ブロックを移動させる:簡単なパズル)
WASD+十字キー or マウスクリック
●簡単に勝てる(反射神経が無くてもできる、運要素が少ない)
●揺れを重視(スクリーンシェイク、ヒットシェイク、ノックバック)
●快感をもたらす演出(ヒットパーティクル、波紋エフェクト、足跡(煙)、トレイル、ブラー、自動連射)
●グロー
●パワー系元気っ子 or エモさ(湿っぽくない)
●ステージ数稼げる(1分以内クリア×7ステージ以上)
「どっかんどっかん」はウケもいいし、「楽しさ」の点数も高くなりやすい
(全部そろってないといけない類でなく、どれかが入ってると点数が上がりやすい、といったものです)
後述しますが、unity1week は技術者の祭典なので、コアプレイヤーが多い印象です
アクションやパズルゲーなど、実力や発想が勝敗を分けるもの、かつ簡単に(初見で)クリアできるものが好きな方が多い印象を受けています
評価―技法の祭典
unity1week のスコアを考えるうえで、もう一つ避けて通れないのが、ターゲット(ペルソナ)の想定でした
私が考えた unity1week のメインターゲットは以下です
unity1weekは、Unityが使えて、かつ1週間でゲームが作れる人が集まる祭典で
当然、プレイする人たちも自分たちがゲームを作ったことのある方が多い
(ランカーも多い)
そこから考えられるunity1weekのもう一つの関心ごとは 技法の祭典=参考になるか でした
評価が高いのは一般的なコンシューマから見て面白いかより、開発者から見て「視点として面白い」「可能性として面白い」か
(とはいえコンシューマから見て面白いか、とも、ある程度相関はある)
難易度と一貫性

unity1week 評価指標は「楽しさ」「絵作り」「サウンド」「操作性」「雰囲気」「斬新さ」の6項目ですが
自分が他の作品を評価しながら感じたのは、(評価するのは疲れるので)全体の評価は最初の2項目に引きずられるということでした(一つの評価が高いと他のも高い、逆も然り:イエスセット話法?)
それは「楽しさ」と「絵作り」です
●楽しさ:簡単にクリアできるか、初見でクリアできるか(難易度)
●絵作り:きれいというより世界観が伝わるか、共感できるか、観点としておもしろいか(ゲームシステムとの一貫性)※方向性あってのきれいさ
楽しい or 絵作りがちゃんとした作品は、サウンド、操作性、雰囲気も高得点を付けやすい(これらはいずれもゲームとの一貫性を評価する指標)傾向があるのではないかと予想しました
観点の真新しさ、技法としての真新しさ
なお、最後の「斬新さ」だけは他の評価軸とは別に、以下が反映されるのではと思いました
●斬新さ:時事性、ノリ、話題性で評価されやすいのでは?
多分、本当に斬新なものは 斬新 でなく理解できない
それよりも、既存の(おそらく流行の)ジャンル に近いもので、かつ時宜に適ったもの(例えばその年や前年のニュース等、話題性があるもの)が 斬新 と取られやすい(観点の真新しさ)
また、既存に近いという条件を満たした上で、そのジャンルに新しい技法を取り入れていると 斬新 と感じやすい(技法としての真新しさ)
また、斬新さ ということで変に気をてらうより、作者の普段の趣向が透けて見える方が品質面で安心されやすい面もあるように思いました(作者本来の作品の派生=ムリなく品質的に安定している印象)
これはチャレンジしない方がいいという意味でなく、品質や方向的な安定感も実は 斬新さ の評価につながりやすい(斬新さと言いながら安定的なものに斬新さを感じやすいという一見矛盾したものがある)のではという、少し問題提起的な視点でした
以上、あくまで私の意見です(仮説を立てておいた方が、進めやすいため)
本来の unity1week の場は、あらゆるゲームが公平に評価される場を目指すものと思います